トップアスリートたちの、卓越した身体能力や素晴らしいプレーは、それを見る者を魅了します。
何故、彼らは、あんなにハイレベルの動きができるのでしょうか?
才能があるから。それとも、努力をしたからなのでしょうか。
実は、トップアスリートたちは、才能や努力よりも重要な「ある優れた能力」を持っているのです。
■上達する人の共通点
トップアスリートたらしめた理由として、よく取り上げられるのが「才能や能力」と「努力」の2つ。
マスコミがアスリートの半生を紹介する際も、必ず、「小さい頃からこんなすごい才能や能力を持っていた」か、「同年代に比べ能力は低かったが、それをこんな努力でカバーした」のどちらかの切り口で再現ドラマが作られるのです。
確かに、才能や能力、上達に大きな影響を与える要素です。
しかし、どんなに天才的な才能や能力を持っている人でも、練習をしなければ上達することはありません。
もうひとつの努力は、上達するのに必須の要素です。
しかし、たくさん練習をしたからと言って、上達できるとは限りません。
それどころか、練習方法や練習量を間違えると、怪我や故障の原因になることもあるのです。
才能タイプでも、努力タイプでも、上達するのに不可欠なものは「練習」。
ポテンシャルを高め、それを引出す練習方法を選択ができれば、才能がある人は効果的に上達できるし、才能に恵まれていなくても、それをカバーできる。
それに、正しい練習を正しいフォームで行っていれば、怪我や故障のリスクは非常に低くなります。
そう!あらゆるトップアスリートに共通しているのは、『自分に必要な練習をチョイスする能力が高い』ということなのです。
■何故か注目されない選択力
毎日食べる食事で体質が決まっていくように、当然のことですが、日々、行う練習で上達が決まってきます。
トップアスリートをトップアスリートたらしめているのは、その練習の選択に秘密があるのに、この力が優れているという事実は、ほとんど語られることがありません。
そのため、この力を磨こうとするアスリートは少ないというのが現実。
確かに、生まれ持っての才能や能力というものはあるのでしょう。
でも、適切な練習方法を選択できれば、そういった要素に結果に占める割合を低くすることができます。つまり、誰でも上達できるようになるということ。
それに、適切な練習方法が選択できれば、努力と上達量が比例するようになり、効率よく上達することができる。
だから、上達したいと願うのであれば、才能や能力の無さを嘆いたり、やみくもに努力をするより、自分に必要な練習を選択する力を持つべきなのです。