軸力 -JikuRiki-

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【コラム】驚くべきカラダのポテンシャル

あまり身体の大きくなさそうな女性が米俵を5つも担いでいるこの写真は「5俵かつぎ」として有名なので、SNSなどで見たことがる方も多いと思います。

 

1つ60㎏もある米俵を5つ(300㎏)もかついでいるのですから、驚くべき力ですね。

 

実はこの写真、実は観光用に撮影されたもので、実際にお米が入っているのは3俵で、残り2俵には「もみがら」が入っていたのだとか。

 

しかし、3俵でも180kgですからね。

もし、「私、180㎏を持ち上げて運ぶことができます」と聞いたら、ウェイトリフティングの選手のような筋骨隆々とした女性をイメージしてしまいますよね。

 

でも、この写真が撮影されたのは、昭和初期ですから、今よりも小柄な女性だったのです。

 

■女仲仕に見るカラダのポテンシャル

当時、40人の「女仲仕」と呼ばれる、倉庫前の舟着場から蔵の中まで、急な坂を行ったり来たりして、米俵を運ぶ仕事をしている女性がいたそうです。

実際に仕事をする時は、1俵(60 kg)の米俵を担ぎあげて運ぶことができれば一人前で、2俵は馬一匹の積載量であったとか。

 

小柄な女性が、馬の積載量の半分もの重さがある荷物を担いで、急な坂道を上っていたというのでもビックリしますが、彼女たちが1日に運搬する平均は、1人千俵だったとのこと。

千俵というと60000㎏ですから、想像もできない労働量です。

しかも、運ぶのではなく、持ち上げるだけなら、180㎏でも担ぐことができたというのですから、人間のカラダが持つポテンシャルの高さには驚かされるばかりです。

 

ちなみに、タイなどの海外ではいまだに60㎏袋が米の流通に使用されているそうですが、現代日本人には60 kgの米俵を扱うことは難しく、出荷流通の米袋は「半俵」の30kg入りが普通となっているそうです。

 

■あなたのカラダのポテンシャル

トップアスリートの素晴らしパフォーマンスを見ると、自分とは別次元の人だと思ってしまいがち。

 

でも、人間のカラダは、凄いポテンシャルを持っています。

素晴らしいパフォーマンスは、「才能」や「運動神経」を持っている人だけが発揮できるものではなく、ポテンシャルを高め、引き出す練習をしていければ、誰だって、驚くようなパフォーマンスを発揮することができるようになるのです。

 

そのためには、自分にとってベターな練習を選択できるようになること。

自分のカラダの可能性を信じ、それを引出し高めていく練習を賢くし選択していきましょう。

 

 

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