軸力 -JikuRiki-

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自分のカラダの課題を見つける①

ベターな練習方法を選ぶには、基準を持つこと。

「ポテンシャルが低い」のは、構造か機能に課題があるから。

「ポテンシャルを引出せていない」のは、性能に課題があるからです。

その課題を基準にすれば、ベターな練習の選択ができるようになります。

 

では、どうすれば、構造、機能、性能の課題を見つけることができるのでしょうか?

 

■不快な症状や痛みの確認

肩こりや腰痛、関節の痛みといった不快な症状や痛みを感じても、スポーツをするのに支障がないレベルだと、見過ごしてしまっているスポーツパーソンは少なくありません。

 

でも、不快な症状や痛みは、構造や機能に問題があるというカラダからのシグナル。

 

軽度で、普段の生活ではあまり支障がないとしても、動きのパフォーマンスを高めていこうと思うなら、自覚症状がある時点で放置していいレベルではありません。

何故なら、状態でカラダを動かすと、カラダは代償運動(代償動作)を行うようになるから。

 

代償運動とは、骨格構造や筋肉のコンディションに問題があり、正しい動きができない際に、別の筋肉や関節を動かすことで、同じような動きをすることです。

構造的に正しい動きではないので、当然、動きのパフォーマンスは低くなりますし、他の部位に負荷をかけることになります。

そして、代償運動を続けていると、その動きが癖になり、正しいフォームで動くことができなくなるのです。

 

少しでも症状を感じるようなら、まずは、それを解消するところから取り掛かるようにしましょう。

 

■構造を確認する

構造である骨格構造は、『構造的に正しい姿勢』であるかどうかで課題を見つけることができます。

 

カラダを横から見た時に、構造的に正しい姿勢とは、「耳垂(耳たぶ)」「肩峰(肩の先)」「大転子(大腿骨の1番外に出ているところ)」「外果(外くるぶし)」が縦に一直線になっていて、骨盤の上前腸骨棘と上後腸骨棘を結んだ角度が10~12度になっている姿勢です。

 



ちなみに、骨格構造の歪みは、動きのポテンシャルを低下させるだけでなく、健康にもマイナスの影響を与え、不快な症状の原因になります。

 

■機能を確認する

筋肉が硬直すると、代償運動で動きをカバーするようになります。

例えば、両手を上にあげる動作をする際、胸や肩周りの筋肉が硬直をしていると、スムーズに腕を上げることができません。

そうなると、骨盤を前に倒し、腰椎を伸ばすことで、手を上にあげるという代償運動を行うのです。

代償運動にどのようなものがあるのかは、今後、このblogでも紹介をしていきますが、少し専門知識が必要になるものなので、理学療法士や、動きに詳しい治療家やメディカルトレーナー、ヨガのインストラクターなど、専門家にチェックをしてもらうのが一番手っ取り早いでしょう。

 

■手軽に確認するならココ

以前にも書きましたが、骨格構造が崩れると筋肉に硬直が起こり、特定の筋肉群に硬直が起こるとバランスを取るために他の部位の骨格構造が崩れ、その周辺の筋肉群に硬直が起こると言った具合に、「構造」である骨格構造と「機能」である筋肉のコンディションは相関関係にあります。

これは、正しい骨格構造になれば、筋肉のコンディションも整い、筋肉のコンディションが正常になれば、骨格構造が整うということです。

 

実際に、両足を軽く広げた姿勢で、「耳垂」「肩峰」「大転子」「外果」が縦に一直線になるように意識して立ってみてください。

その際、足の裏には、「踵7:母指球2:小指球1」の割合で体重をかけるように意識します。

そうすると、クルブシを結んだ線の真ん中に体重が落ちていく感覚になるはず。

それが構造的に正しい姿勢です。

 

この姿勢で立ってみて、体重が後ろにノリすぎているという違和感があったり、立ちづらさを感じるようなら、骨格構造と筋肉のコンディションのどこかに問題があると考えていいのです。

 

 

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